Fahrenheit 9/11(華氏911)を観て考えたアメリカ社会の矛盾
July 12, 2004
現在アメリカで話題沸騰中と言われているマイケル・ムーア監督の話題作、「Fahrenheit 9/11(邦題:摂氏911)」を観てきました。やっぱり話題作とあって、いつもは4、5人しかお客さんのいないMoscowの映画館も20人くらいはいた気がします(でも20人かい…)。入場料は5ドル。
この映画は、NYでのテロ事件の前後のブッシュ政権の動き、イラク戦争突入後のアメリカ、イラク両市民の反応など描いたドキュメンタリー作品です。ブッシュ親子のエピソードや、中東とアメリカの石油で繋がっているビジネスの話など、今回のイラク戦争について様々な角度から検証しています。映画は各界の著名人、政治家、軍人とその家族、イラクの人々など、様々な人々のインタビューを中心に構成されています。
…ってなんかいろいろ書き出すとネタバレとかにもなっちゃいそうだし、あんまり今回は書かない事にします。ただこの映画で、就職先が無いことや、経済的な理由で軍隊に志願する若者達とその家族についての描写についてはアメリカ社会がかかえる問題を鮮明に描いているような気がして、正直「痛い」思いがしました。。結局イラク戦争のための軍事費は貧しい人達からの税金で払われてて、そして命までかけてイラクに行くのも貧しい人達だという悪循環…。アメリカの社会がかかえる貧富の差、矛盾、ねじれ…この問題の根はかなり深いのかと。
エリート層と貧しい人達との温度差、作戦を指揮する側と、実際の現場とのギャップ。一体アメリカの「自由」というのは誰によって成り立っているのか。誰のための、何のために戦争をしているのか。もしマイケル・ムーアが織田裕二だったら「事件は会議室で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ!」って言うのかな〜。いや、まあだいぶキャラが違うし、そんな簡単なもんじゃないでしょうが…。ともかく、いろいろ考えさせられた映画でした。
ただ、こういった映画が製作されて、ガンガン公開されるところなんかは、やっぱりアメリカだなと感じました。そういうお国柄を考える意味でも、この映画の存在価値というのは大きいのかなと思いました。
僕の評価:評価:![]()
| 07:12 PM | 最近観た映画 | Comments (4) | TrackBack (3) | Edit Entry |
しんやさん、華氏じゃなくて?タイトルだけが、私の大好きなレイブラッドベリの華氏451のパクリじゃないかと問題になったらしいですよ。911の方は、アメリカ人の伯父も、EducatingだしEntertainingだって褒めてました。まあ彼はキッチリとしたデモクラッツですけれどね。
Posted by: Masami at July 14, 2004 04:51 AMああ、恥ずかしい間違いを!!ありがとうございます、修正しておきました。マイケル・ムーアーは、とりあえずこの映画でブッシュ氏をホワイトハウスからひきずり出したかったって、何かのインタビューで言っていたのを読みました。だからといって、決してケリーさんには投票しないとも…。ともかく、イラク戦争自体に、もう超批判的なんでしょうね〜。
Posted by: shinya at July 14, 2004 08:40 AM記念すべき(?)二回目の書き込みです。というか、一応足跡を残しておきます。
私もこの作品は見ました。シアトルのユーディストリクトでやっていたんですが、ものすごい混みようでした。デモクラッツの多いワシントン州だから、みんなの興味も高いように思います。
映画は誇張をしているところも多いかもしれませんが、非常に内容の濃い「事実」を述べた良い映画だったと思っています。選挙権のある人は是非この映画を観て、少し考えてもらえたらいいなと思います。この話をすると尽きませんが・・・。
Posted by: 会長 at July 16, 2004 01:30 PMさすがポリサイ専攻、このネタには食いついてくると思ってました。書き込みありがとうございます。
まあ、何を持って僕は「事実」というのはよくわかりませんが、報道されてるほど偏った感じ、エクストリームな感じはあまりしなかったので、僕はわりと好感を持ってる映画です。単純にいろいろと勉強になりました。
アイダホはリパブリカンが多いから、みんなどういう風に思ったんだろう…。どっちにしろ、映画観には少数しかいなかったので、反応わからず…。
っていうか会長、はやく大統領になってくれ。僕は投票できないけどさ…。
Posted by: shinya at July 16, 2004 04:14 PM
