みなさん国費留学生というのを聞いたことがありますか?
これはその名の通り日本政府から奨学金をもらって、一年間日本に留学する人たちのことです。つまり日本からアメリカに来た僕達とは逆だよね。アメリカから日本に留学するという人たち。その人たちが9月の初めに日本に出発するということで、領事館に最後のミーティングにやってきました。みんな年齢は二十歳前後。
これから日本に留学するという彼らに出会ってまず驚かされたのは、彼らの使う流暢な日本語。みんなしっかり相手の目を見て、それでいてとても丁寧な日本語を使うので、なんかだとてもかっこいい。部屋を出る時とか挨拶するときとか、すごくきれいなおじぎとかもしちゃったりできる、、、。今の日本の若者(僕も含める、、)が持っていない爽やかさとか、礼儀正しさみたいなものを彼らの中にすごく感じた。
そして驚いたのが、彼らが日本を分析する目。すごく客観的。これが面白い。僕は日本人で日本では当たり前のことだと思っていることがたくさんある。でも彼らからみたらホント不思議なことだらけなんだよね。彼らに日本のことをいろいろ質問されて答えられないこととかまだまだたくさんあって、まだまだ勉強がたりないなーって思った。
例えば、「なんでコギャルはあんな格好をするんですか?ガングロになんでわざわざなるんですか?」って聞かれても、、、一言では答えられないよー、、、。
じつはこれでも僕はアメリカに来てから大分日本のことを勉強したように思う。日本では絶対に読むことがなかった歴史小説なんかもかなり読んだし、インターネットで新聞を読む回数もかなり増えた。にもかかわらず日本に関してはまだまだ僕もわからないことだらけ。
でも、言い方を変えれば日本はそれだけ複雑な事情を持った国なんだと思う。
一つは、今の日本の流行とか文化っていうのは多くがすごく一時的なものであるということ。こんなに流行り廃りが早い国もないんじゃないか?それが日本を説明する時にいつもネックになる。たとえばコギャルとかヤマンバを説明しようにも、何ヶ月かすれば消滅するのはわかってるし、それを立派な日本の文化だ!って開き直って説明することはできないなー僕には、、、、。
やっぱり太平洋戦争で負けて、戦争の前と後との世代、文化っていうのが分断されちゃってる気がする。よくいう歴史の不連続。そしてこれが日本の文化をいっそう複雑で分かりにくいものにしている。
結局のところ日本の世界に誇れる美徳とかを持っているのは僕らのおじいちゃん達の世代であって、日本語の話し方、文章の書き方、礼儀作法、歴史に対する理解、そういったものは僕らがどうあがいたところでかなわない。彼らがまさに日本人って感じがする、その密度の濃さの意味でね。対照的に、僕らの世代の文化はともかくいろんな国(とくにアメリカ)のものが混ざってて、日本の純粋性みたいのがどうしても弱まってる。まあそれが今の日本の文化だ!って主張する人もいるけどね。
はたしてそんな日本はこれから留学する彼らの目にはどういう風に映るんだろう。
国費留学生が帰ってくるのは一年後の9月、その時にぜひもう一度彼らと話をしてみたいなーと思った。彼らは礼儀正しいまんまでいてくれるんだろうか、、、いや、少なくとも何か乱れるだろうね、、、ちょっとは、、、。