日米大学比較(授業スタイル編)

Written by : Shotaro Watanabe

日本の教室では、ゼミなどの小人数制クラスを除いて主にレクチャー式が一般的だろ う。学生は黙って先生の話を聞く。アメリカでもレクチャー式が多いが、多くの場合 は授業中に先生、或いは生徒同士での議論を含む場合が多い。

 良いも悪いも自己主張が多いアメリカ人。色々な事をムキになって発言してくる者も いるが、多くの学生は授業内容から感じた事を素直に発言したり、それと関連する自 分の経験を他の生徒とシェアしようと積極的に手を上げてくる。そんな言葉に先生が コメントし、また他の学生は同意や反対意見を述べ、徐々に議論が白熱していく。

 対岸の火事として聞いてる分には楽しいが、クラスに参加している以上このスタイル に慣れないと結構大変。日本の授業スタイルが体に身についている僕に取って、最初 の間はかなり戸惑う事になった。留学生という特殊な立場なので、頻繁に発言を求め られたりする。アメリカに来た頃は言葉を詰まらせながら何とか対応。すると周りの 学生が結構真面目な顔で真剣に聞いていてくれるのにふと気が付いた。彼らが理解し ようと勤めているのが自分にも分かると、自然と発言もしやすくなった。

 アメリカ人は自分の意見を言うのが好きだが、ある意味他人の意見を聞くのも割と好 きなのだろう。様々な人種と階級社会が渾然と混ざりあって成立しているアメリカ社 会。住む世界が違えば考える事もまた違う。適度な具合に話し合いが持たれないと、 意見が平行線を辿りお互いが永遠に理解できないのかもしれない。ディスカッション の多い授業スタイルは、そんな社会を反映しているのか。


Last Update : 2002/10/01

>>コラム一覧に戻る


Copyright (C) 2004 Shinya Suzuki. All rights reserved.
質問はお気軽にどうぞ:shinya@iloveidaho.com