Friday Beer

Written by : Akihiro Koyama

金曜日の午後になると、仕事の能率が落ちてきます。集中力のいらない資料の整理などをしに実験室にいくと、こんな会話がかわされます。

「Are you gonna go to Friday beer tonight?」「Why not?」

僕のいるDepartment of Forest Resourceの生態学に携わる人々は、毎週金曜日、ダウンタウンにあるギリシャ料理店に集まります。教授と大学院生が中心ですが、同じCollegeで研究している人や、モスコウにあるForest Service Rocky Mountain Research Stationの研究者、その配偶者や恋人、友達も加わり、料理店の一角を占拠して、盛大に金曜日を祝います。

給料日まえで、懐がさみしくても大丈夫。目の前にある、誰かが買ったピッチャーをつかんで、自分のグラスに注げばこっちのもの。そのかわり、余裕のあるときに出資します。

日本の研究室制度と違って、ここでは教授達の間に上下関係はありません。基本的に、各自が独立して研究予算をとり、ラボを運営してるので、階級はできないのでしょう。それに、教授達は大学院生を「生徒」というよりも、「同僚」として扱うため、必然的にFriday Beerはかなり砕けた会合になります。西部なのも理由のひとつかも。

会話は多岐に渡ります。論文をもちこんで批評したり、共同研究の計画、研究やテスト、レポートの相談など仕事の話はもちろん、時事問題、釣りやスキー、パーティーなどの週末の計画、友人の噂話などなど…誰も会合をまとめようとはせず、しかも気の早い連中は4時から飲み始めるので、6時をまわるとカオス状態。
7時近くになると、一人、また一人と教授達は家庭に帰っていきます。そしてっ、僕を含む一部の大学院生は夜のモスコウに浸透していくのでした。


Last Update : 2003/01/16

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