なぜ留学するのか(本音編)

Written by : Shinya Suzuki

前回、「留学を決めた理由」というタイトルで、自分がアメリカ留学を決断するにいたった過程などを書いてみましたが、今回はそれをもう少しぶっちゃけた感じで、さらに掘り下げてみようと思います。


今考えると、僕にはアメリカ行きの理由に「表向きの理由」と「自分向けの理由」という二つがあったような気がします。

「表向きの理由」というのは会社の上司や、家族を説得するために使った、考えた理由です。

・アメリカに留学してキャリアアップをしたい
・英語力をアップしたい
・留学後、日本に戻って、一流企業に再就職したい

まあ、わりとまっとうな理由のように聞こえてきます。僕は留学を決めた当時、働いていました。少しづつ経験を積んでいく過程で、上司や仲間との信頼関係も生まれていました。そんな状況の中、仲間を説得し、会社を辞めるには強い大義名分のようなものが必要でした。「なんとなく留学したいから…」というのでは説得力が無いと思ったんですね。それでは仲間から、会社をすぐに辞める「いまどきの若者」と思われてしまうのではないかと不安だったんだと思います。

でも、今、冷静にその頃を振り返ってみると、なんだかんだと理屈をこねてはみたものの、結局僕は会社をすぐに辞めてしまう「いまどきの若者」だったんじゃないかと思います…。というのも、前述した留学のための理由というのは実は建前で、本音はというと…

・このまま同じ会社で一生を過ごすのかと思うと不安だ
・親元を離れて生活したい
・やりたいことがわからないから、少し落ち着いて考えたい
・海外で生活してみたい
・本気で一度、何かを勉強してみたい
・環境を変えて、日本を、自分を考え直してみたい
・日本にいても英語の勉強をする気にならないから、てっとり早く海外に行きたい

といったことだったように思うのです。漠然としていて、具体的な理由なんて何もない…。これってかなりの甘ったれだったような気がします。というのも、すべて「今のままでは何も出来ない自分」にたいする言い訳でしかないからです。同じ会社で過ごすのが不安なら、自分でスキルを磨いて転職すればよいし、親元だってその気になれば離れられます。やりたいことなんてどこに行ってもなかなかわからないし、日本で英語を勉強しなかった人間が、アメリカに行ったら勉強すると思うことが安直であると思うのです。

にもかかわらず、それでもアメリカに行きたかった…

結局のところ僕の場合は、これに尽きるのかなと思います(どんなオチかい…)。ともかくアメリカという国に魅力を感じていたし、身の回りの環境を変えることで自分を見つめ直したかったんでしょう。結局、両親や会社の仲間を説得するだけの強い理由なんてなかったし、勢いのみだったんだと思います。本当にゴメンナサイといった感じです…。典型的な「留学をしても失敗する若者」って感じだった気がします…。勢いってほんと恐ろしいですね。


Last Update : 2004/10/02

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